1型糖尿病に起因するEDに対するシアリスの有効性

1型糖尿病は、2型糖尿病とは異なり、インスリンが分泌できなくなることに起因して血糖値の高い状態となる疾患です。これは膵臓に存在するインスリンを合成、分泌する機能を有するβ細胞が自己免疫等の原因で破壊されてしまうことが原因で起こります。2型糖尿病とは異なり、若年層でも発症する可能性高く、治療法はインスリンの自己注射が基本となります。この1型糖尿病によって、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性末梢神経障害など様々な合併症が起こりますが、勃起不全症(ED)も起こる可能性があります。これが引き起こされるのは血管の状態が深く関与しています。糖尿病の方は、血液中の糖の量、つまり血糖値が高い状態になるが、この血液中の糖は血管壁と結合し、AGEと呼ばれる終末糖化産物となります。これは血管の弾力性を損なう影響を与えます。これにより、血流量が多かったり血圧が高くなったりして、血管に負荷がかかると、血管を傷つけていき、元の血管のように血流量や血圧に耐えられない血管へと変化します。勃起の際には、陰茎部の血管が拡張し、血流量が増加します。糖尿病の方は徐々にこれができなくなってしまうのです。
このような1型糖尿病に起因する勃起不全症に対してもシアリスなどの勃起不全症治療薬は有効性を示します。ですから1型糖尿病の方で、このような勃起不全症の症状でお困りの方は医師に相談した方がいいでしょう。ただこの際には必ず糖尿病の現病歴があることを医師に説明しましょう。でなければ心因性の勃起不全症と勘違いされ、シアリスなどの勃起不全症以外の薬が処方される可能性があります。
ただ何よりも大切なのは血糖値を管理し、これ以上の合併症進行を食い止めることです。インスリン治療を必ず続けるようにしましょう。